RPAには向いている作業と不向きな作業があることをご存知でしょうか?
人間の仕事を代わりに行ってくれる技術として話題となっているものの、実はRPAにはできない作業や、できるけれども向いていない作業というのがあるのです。
RPAの導入前には、これらをしっかりと確認しておく必要があります。
なぜなら、せっかくRPAを導入しても、代行させたい作業がそもそもRPAに向いていなかった場合は構築が必要だったり、RPAに代行させることを諦めたりしなければならないからです。
こちらの記事では、導入前に知っておきたいRPAに向いている作業や不向きな作業・適した作業をまとめています。
導入前にチェックして、自社でRPAに代行させたいと考えている業務がRPAにできそうかを確かめてみて下さいね。
RPAに向いている作業は何?
結論からお伝えすると、RPAに向いている作業は単純作業です。
事務職やオペレーションの方がおこなっているような業務、人がパソコンやサーバーで行っている単純作業を得意とします。
RPAに向いている作業には、以下のような作業が挙げられます。
- 反復・繰り返しの作業
- 作業時間が長い業務
- コピーアンドペースト作業
- 同一性のチェック・異常値のチェック作業
RPAは、これら単純作業を人間が行っているかのように行うことができるのです。
しかも、人間よりも早く作業ができてしまうのです!
RPAには不向きな作業
RPAは、複雑な作業や思考判断が必要となってくる作業というのは不向きです。
なぜなら、RPAには判断したり決断したりする能力は備わっていないからです。
RPAに不向きな作業には、以下のような作業が挙げられます。
- 判断が必要な作業
- 例外対応が多い作業
なぜ、これらの作業が不向きなのかというと、RPAには学習し応用する能力はないからです。
RPAとよく比較されるAIは、学んだことから応用することができるので多少の複雑な作業も学習次第でできるようになります。
一方RPAはAIと違い、学習したことをその通りに繰り返すだけです。
仮にRPAに複雑な作業をさせたかった場合は、プログラミング言語を使って構築する必要があります。
もちろん、構築してもできない作業もあります。
このようなRPAに不向きな作業を無理やりさせようと思っても、RPAの導入効果を実感することは難しいでしょう。
人間がパソコン上で行っているコピーペーストのような単純作業はRPAは得意ですが、判断が必要な作業やイレギュラー対応が必要となる作業は向いてはいません。
もし、代行させたい業務がこれらに当てはまる場合は、RPAの導入自体を検討されることをお勧めします。
適した作業を一覧で紹介
RPAに向いている作業と不向きな作業を整理したので、最後にRPAに適した作業を一覧でご紹介しますね!
以下のような作業が、RPAに適した作業です。
- 一作業あたりの業務量が多い
- 作業の発生回数が多い
- 扱うデータがデジタル化されている
- イレギュラーな対応を必要としない
- 業務に必要な判断をルール化・標準化できる
- 業務内容が一定している
上記一覧のような特徴に当てはまる作業というのはRPAが得意としている分野の為、RPAを導入した時に効果が期待しやすいです。
もし、代行させたいと考えている業務がこれらの作業に当てはまっているようなら、積極的にRPAの導入を行うことをお勧めします。
まとめ
今回は、RPAに向いている作業や不向きな作業をご紹介した上で、RPAに適している作業をご紹介致しましたがいかがでしたでしょうか?
RPAは人間が行っている作業の自動化ができる技術として可能性に満ち溢れているように思われるものの、なんでもできるわけではありません。
「自社のあの業務も、この業務もRPAに代行させたい!」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、そのような場合は代行させたい業務が果たしてRPAに適しているのかを一度考えてみて下さい!
向いていない業務だった場合はプログラミング言語による構築が必要な場合も出てくるので、無理にRPAを導入する必要はありません。
導入後に構築しなけらばならないといった事態を避ける為にも、自動化させたい業務がRPAに向いている業務なのかをしっかり照らし合わせてみて下さいね!
それでは、今回は以上となります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。