2020年3月26日に民主党が高速道路を無料化する計画を立てていると発表しました。
無料化する高速道路は全国各地ではなく、東京付近の高速道路に限る様子。
また、いつから無料にするのかは今後決めていくとのこと。
民主党は、コロナウイルスの拡大を阻止するために高速道路を無料化すると発表しましたが、メリットはあるのでしょうか?
本記事では、以下のことについてまとめています。
- 高速道路無料化のメリット
- 渋滞が起こる可能性
- 鉄道会社への経済的な打撃
高速道路無料化によるメリット
高速道路を無料化することでのメリットはあるのでしょうか?
高速道路を無料化することのメリットは、一部の人々にしかありません。
メリットがあるのは、以下のような方たちです。
<メリット>
- 都心付近に住み、高速道路の料金に悩んでいた人
- ラッシュの時間帯に電車に乗っている人
- 運輸業で働く人
高速道路の料金に悩んでいた人にとっては、払っていた料金を支払わずに済むことはありがたいところ。
また、料金がかからなくなることで車を利用する人が増え、鉄道の利用者が減ることからラッシュの時間帯に電車に乗っている方たちにとってもメリットは大きいですね。
なんといっても、缶詰め状態の満員電車から解放されるわけですから、メリットでしかないわけです。
ちなみに、以前一定期間無料化を行っていましたが、その時は世間の反応は良かったようです。
高速道路無料化は前にも結構景気振興になったから、再開是非。自動車持っていないですけど
— ヒバリ@春コミ2日目Q22a (@hibari1222) March 25, 2020
景気が良くなることは良いことですからね。
一方、以下の方たちにとっては、高速道路の無料化はデメリットです
<デメリット>
- 鉄道会社で働く人
- 車通勤をしている人
- 高速道路で働く人
料金を払わなくて良くなれば、同じ行先に行く場合無料である高速道路を使用する人が増えるのは確かでしょう。
となると、鉄道を利用する人が減り、利用する人が減るということは鉄道会社に支払われる料金も減るということです。
また、車通勤を普段からしている人にとってもデメリット。
というのも、高速道路の利用者が増えるということは車通勤をする人が増えることでもあり、その分道路が混みあってしまうということなのです。
高速道路の利用者が増えれば渋滞は避けられないでしょう。
他にも、高速道路で働く方たちにとってもメリットはありませんね。
利用者は増えるにも関わらず今まで支払われてきた料金が払われなくなるわけですから、政府から補助でも出ない限り厳しくなると予想されます。
高速道路無料化による渋滞予想
高速道路無料化により、車を利用する方が増え、その分渋滞も起こることでしょう。
特に、無料化を行う首都圏中心付近の高速道路での渋滞は避けられないと予想されます。
また、オフィスの多い新宿、池袋、渋谷付近の道路が渋滞することも考えられます。
朝は東京中心へ向かう道路が、夕方以降は東京郊外や埼玉、神奈川、千葉へと向かう道路で渋滞が発生すると予想されます。
高速道路無料化で鉄道会社は赤字の可能性も
また、鉄道を利用する人が減り、鉄道会社は大打撃ですよね。
赤字のリスクだってあります。
どのくらい車を利用する人たちが増え、鉄道の利用者が減るかは分かりませんが、鉄道を利用する人たちが減るのは確かでしょう。
高速道路無料化の期間はまだ決まっていませんが、期間が長ければ長いほど鉄道会社に与える経済的な打撃は大きくなります。
赤字とならないよう、運賃を上げることも考えられます。
となると、鉄道利用者にとっては嬉しい話ではありませんね。
運賃が上がると定期券を持っている人は定期券区間外の鉄道利用の頻度を減らす可能性もありますし、運賃を上げるだけだと経済的な打撃や赤字対策は難しいでしょう。
今後政府や鉄道会社がどのような対策をとるのか、注目ですね。
最後に
高速道路無料化は観光を考えている人や運輸業で働く人にとってはメリット。
一方、鉄道会社で働く人にとってのデメリットは大きく、反感の声も上がってしまうかもしれません。
過去に高速道路無料化を行った時の効果も知っているわけなので、今回首都圏付近の高速道路を無料化することで得られる効果は政府側も読みやすいはず。
長期的に見ると、鉄道会社や航空会社にとってデメリットが増えるばかりなので、一時的な対策になると良いですね。